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オーバレイ ワイヤレス
ここでは「オーバレイワイヤレス」を申し込んだ前提で設定方法について説明します。
項目 | Hub拠点 | Spoke拠点 |
拠点数 | 1つの拠点のみ | 複数拠点 |
回線 | 有線回線のみ | LTE回線のみ |
ZTP | 有線回線によるZTP必要 | 有線回線によるZTP必要 |
LTEアンテナ | 無 | 有 |
設定手順
オーバレイワイヤレスの設定はHub拠点とSpoke拠点で手順が異なります。
ここでは主に、Spoke拠点の設定手順を説明します。
Hub拠点
Hub拠点は有線回線の接続のみサポートしており、オーバレイタイプと手順は同じです。
具体的には以下のリンク先をご確認ください。
留意事項
- wan-1のみサポートしており、wan-2はご利用頂けません。
- wan-1の「WANポート」の設定内では、インターフェイスタグの項目に「lte_gateway」と設定されています。この設定は「オーバレイワイヤレス」では必須の設定値となっており、お客様は変更できません。
Spoke拠点
Spoke拠点はLTE回線のみサポートしておりますが、初回接続時のZTPは有線回線のみサポートしています。
そのため、一度有線回線に初回接続(ZTP)を行なった後、有線回線を抜線し、LTE回線を利用したい拠点へお客様にて移動いただく必要があります。なお、電源OFFとなった場合でも設定は維持されます。
- エッジ装置にLTE用のアンテナ取り付け及びSIMカードを挿入
- WAN側のI/F接続設定を実施する
- エッジ装置の電源をONにして、ZTP接続を行なう
- LAN側のI/F接続設定を実施する
- Spoke拠点を利用したい場所へ移動
Spoke拠点の設定手順
1.エッジ装置にLTE用のアンテナ取付け及びSIMカードを挿入
- 同梱しているLTE用無線アンテナをエッジ装置に取り付けてください。
- お客様にてご準備いただいたSIMをエッジ装置へ挿入してください。
- 取り付け位置は下図の通りです。
2.WAN側のI/F接続設定を実施する
- TOP画面 > 「拠点」アイコン > テナント選択 > 対象テナントを選択 > 対象拠点名を選択
- 有線回線で初回接続するための「wan-1」ポートのWAN設定を実施してください。
具体的な手順は下記を参照ください。
コントロールパネル(オーバーレイタイプ):ルーター機能(WANで利用できる機能) - LTE回線で接続するための「wan-3-lte」ポートのWAN設定を実施してください。
wan-3 LTE ポートの設定項目は次の通りです。
項目 | 値 | |
APN設定 |
SIM/LTEの接続先情報を指定します。 | |
認証設定 | ユーザ名 | SIM/LTEのユーザ名を指定します。 |
パスワード | SIM/LTEのパスワードを指定します。 | |
認証方式 | SIM/LTEの認証方式を[pap][chap]より選択ください。 |
3. エッジ装置の電源をONにして、ZTP接続を行なう
「wan-1」及び「wan-3-lte」のWAN設定が完了したら、ZTPを行います。
- エッジ装置の電源を起動させてください。電源起動処理に約5分程度かかります。
- エッジ装置の電源起動処理後に、エッジ装置の「wan-1」に有線回線(PPPoE又はインターネットへの接続性のあるDHCP環境)を接続してください。
上記の準備が整いましたら、ZTPを実施します。ZTPの手順は以下を参照ください。
コントロールパネル(オーバーレイタイプ):ZTP(ゼロ・タッチ・プロビジョニング)
ZTPが実行されると、エッジ装置のファームウェアバージョンアップが行なわれ、エッジ装置の再起動が実行されます。ファームウェアバージョンが「2.9.1-p9+46f86db.621」以降のバージョンとなったら完了です。
留意事項
- SU権限のお客様は、エッジ装置バージョン管理機能にて「2.9.1-p9+46f86db.621」以降のファームウェアバージョンを選択、インストールしてください。詳細は以下のページを参照ください。
エッジ装置バージョン管理(SU権限のみ) - 有線回線のWAN設定を間違ってしまった場合、F/Dボタンを実行してください。
LTE回線側が正しく設定/接続されている際には、wan-1の設定をそのまま設定変更可能です。
F/Dボタンの手順は以下のページを参照ください。
WAN-I/Fの設定誤りの対応(ファクトリーデフォルト) - LTE回線のWAN設定を間違えてしまった場合、有線回線が接続されている際には、wan-3-lteの設定をそのまま設定変更可能です。
4. LAN側のI/F接続設定を実施する
「lan-1」のポートにLAN側ポートのIPアドレスを設定してください。
設定可能なLANポートは、「lan-1」のみとなります。
その他機能について、オーバレイワイヤレス拠点でサポートする機能は以下の通りです。
詳細はリンク先のページを参照ください。
- IPフィルター
- LAN ポート機能
- インターネットブレイクアウト
5.Spoke拠点を利用したい場所へ移動
全ての設定が完了したら、有線回線を抜線し、「Spoke拠点」をお客様にて接続したい場所へエッジ装置を移動させてください。エッジ装置移動後に電源を起動させるとSIM/LTE回線にてHub拠点への通信が可能となります。
留意事項
- オーバレイワイヤレス拠点のCプレーントンネル確立は、網内遅延などが発生し、1秒以内に接続処理が完了しないとエラーとなります。その場合には、エッジ装置の再起動が必要となります。
- お客様準備のSIMのモバイル回線(MVNO網内)でパケロスや遅延などが発生していた場合(速度制限や品質低下など)、Cプレーントンネルは確立できません。
- オーバレイワイヤレス拠点でご利用中のお客様SIMで通信量制限などにより、速度制限が適用されてしまった場合、Cプレーントンネル/Dプレーントンネルが確立できない場合がございます。
お客様にてご契約いただいたISPプロバイダーへ通信制限解除の手続きのご対応願います。 - 電波強度は自動的に更新されません。更新したい場合は、リロードボタンを教えてください。
以上、オーバレイ ワイヤレスの設定は完了です。
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