ZTP(ゼロ・タッチ・プロビジョニング)
手配したエッジ装置を直接初期設定する必要がなく、そのまま拠点に展開できる仕組みです。
PPPoEとDHCPの2つの手段で自動的にオーケストレーターとの接続を行い、設定情報のダウンロードを行うことができます。ただし、セキュアパッケージタイプの場合にはZTP後にご利用できるWAN接続方式に制限がございます。
なお、ZTPを行う前にお客様にてWANポートの設定が必要な場合がございます。
- 2020/06/25以降に拠点登録した拠点
ZTP後に利用する接続のためのPPPoE設定はシステムにより自動設定されております。
そのため、お客様側で作業は不要です。 - 2020/06/24以前に拠点登録した拠点
ZTP後に利用する接続のために、WAN I/Fに PPPoE 設定を実施してください。
「WANポート」の「鉛筆」ボタン > [セット契約のプロバイダ情報を設定]をクリックし、「更新」ボタンを押してください。
基本動作
初期設定状態と動作
エッジ装置は工場出荷状態として、NTTPCの提供するISPアカウントのPPPoE設定がWAN1ポートに設定されており、かつ、DHCPクライアント機能も有効になっています。
エッジ装置のWAN1ポートにWAN回線に接続すると、NTTPC ISPアカウントによるPPPoE接続とDHCPクライアント機能によるIPアドレス取得動作を、接続成功となるまで交互に繰り返し実行します。
PPPoE接続とDHCP接続の切り替わりは自動で行われ、PPPoE接続を3回実施して、失敗したら、DHCP接続に自動的に切り替わります。
次にDHCP接続が3回失敗したら、再度PPPoE接続へ戻り、以降同じシーケンスを繰り返します。
インターネット接続が可能な状態となると、オーケストレーターに対してCプレーン接続を確立します。
Cプレーンが確立すると、オーケストレーターは「オンボード」または「アクティベーション」と呼ばれる管理者による「接続承認」を待ちます。
「接続承認」が行われると、オーケストレーターに設定されているエッジ装置の設定情報が自動的にダウンロードされ、エッジ装置機器の内部設定として反映されます。
初期接続シーケンスは下記の通りです。
- PPPoE接続を実施(3回失敗したらDHCP接続を実施)
- データリンク層にてセッション確立を要求
- ユーザ認証を実施(ネットワークID/パスワード)
- IPアドレス付与
- DHCP接続を実施(3回失敗したらPPPoE接続を実施)
- エッジ装置からブロードバンドルーターへDHCPリクエスト
- DHCPサーバーからDHCP ACK (必要情報を通知)
- IPv4通信開始(オーケストレーター接続)
- 「接続承認」待ち
- 「接続承認」実施
- 設定情報のダウンロード
エッジ装置との物理接続
ZTPを行うポートはWAN1のポートとなります。
WAN1にフレッツ回線のONUを接続してください。
対応する回線品目
- 下記表に記載のフレッツ回線(もしくは光コラボレーション回線)に対応しています。
NTT東日本エリアで対応している 回線種別一覧 |
NTT西日本エリアで対応している 回線種別一覧 |
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制約事項
- 「接続承認」の前にエッジ装置の設定を行ってください。
WANポートの設定を行わなかった場合、ZTPが正しく完了しない場合がございますので、初期出荷状態に戻すことで再設定が可能です。
詳細は「WAN-I / Fの設定誤りの対応(ファクトリーデフォルト)」を参照してください。 - PPPoEの認証ID、パスワードを誤って設定してしまいZTP後に通信が出来なくなった場合 、ZTP前の初期出荷状態に戻すことで再設定が可能です。
詳細は「WAN-I / Fの設定誤りの対応(ファクトリーデフォルト)」を参照してください。
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