[目次]
・ワイヤレスバックアップとは
・ワイヤレスバックアップ 配送物品
・Cプレーントンネルについて
・Dプレーントンネルについて
・電波強度について
・ワイヤレスバックアップ利用時の障害パターン
・ワイヤレスバックアップのサービスレベル
・留意事項
ワイヤレスバックアップ
エッジ装置に接続されているアクセス回線の故障発生時に通信断が起こるのを防ぐため、2019年9月19日より、回線のバックアップメニューとしてワイヤレスバックアップオプションサービスを提供します。このオプションサービスによりアクセス回線障害時にLTE回線へ迂回し、通信を継続することが出来ます。
セキュアパッケージタイプのみのご提供となります。オーバーレイタイプではご利用いただくことはできません。
ワイヤレスバックアップ 配送物品
ワイヤレスバックアップオプションをコントロールパネルよりお申し込み頂いた場合、お客様宅へ以下の物品が配送されます。
- エッジ装置筐体本体
- 電源ケーブル
- 無線アンテナ(エッジ装置筐体本体に取り付ける部品)
- SIMカード(本サービス専用のSIM/通常のインターネット利用は出来ません)
Cプレーントンネルについて
Cプレーントンネルを確立できるのは、有線回線のみとなり、LTE回線単独でご利用いただくことはできません。そのため、LTE回線単独で、「ZTP」「コントロールパネルからの設定同期や状態やトラフィックグラフの確認」「ソフトウェアバージョンアップ」などは、ご利用いただくことはできません。
設定や状態の確認は、回線/Cプレーン確立後、操作またはご確認をお願い致します。
また、エッジ装置に搭載されているSIMの種類により、Cプレーントンネルが一定時間切断された際の動作が異なります。
・閉域SIMの場合
Cプレーントンネルの切断状態が48時間を超えると、対向拠点との経路情報/トンネル情報が消去されます。
そのため、48時間以降は、ワイヤレスバックアップでの通信ができなくなります。
・インターネットSIMの場合
Cプレーントンネルの切断によるDプレーントンネルには影響はございません。
Dプレーントンネルについて
ワイヤレスバックアッププランをお申し込み頂いた場合、オーケストレーター上に「east-ltegw」と「west-ltegw」としてワイヤレスバックアップ用にコアエッジ装置が設置されます。
このコアエッジ装置は、エッジ装置からLTE回線を経由してDプレーントンネルを終端するゲートウェイの役割があります。
電波強度について
アンテナ表示 | 電波強度(signal strength) |
圏外 | 0 |
1本 | 1~29 |
2本 | 30~50 |
3本 | 51~67 |
4本 | 68~84 |
5本 | 85~100 |
ワイヤレスバックアップ利用時の障害パターン
ワイヤレスバックアップは、アクセス回線障害時にのみ迂回/動作します。
そのため、アクセス回線正常時にLTE回線にお客様の通信が流れることはありません。
ただし、LTE回線にDプレーントンネル確立のため制御通信は流れます。
各故障箇所毎の通信経路は下表の通りです。
【故障箇所毎の利用する経路】
○:ユーザ通信で利用する △:ユーザ通信で利用しない(別経路○を利用) ×:利用不可
障害・故障箇所 | Dプレーントンネル (Main) |
Dプレーントンネル |
Dプレーントンネル |
|
参考 | 故障がない正常時の通信 | 〇 | △ | △ |
1 | エッジ装置本体 | × | × | × |
2 | アクセス回線(フレッツ網) | × | × | 〇 |
3 | LTE回線/SIM | 〇 | △ | × |
4 | コアエッジ装置 Main | × | 〇 | △ |
5 | コアエッジ装置 Back | 〇 | × | △ |
6 | コアエッジ装置 LTE | 〇 | △ | × |
上記2「アクセス回線(フレッツ網)」の故障時には、ワイヤレスバックアップへの切り替えに2分程度を要します。
ワイヤレスバックアップのサービスレベル
ワイヤレスバックアップ用のLTE回線は、対象拠点の有線回線障害時のみ利用するバックアップ回線(ベストエフォート)となります。そのため、このLTE回線は、正常時の有線回線利用時と比べ、回線品質及び通信速度は低下します。
また、このLTE回線は、他のユーザとの共用設備となります。全ユーザの通信量が弊社にて定めた閾値を越えた場合、共用設備全体で速度制限がかかります。
スモールエッジ装置が対応する3G/LTE無線バンド、周波数は以下の通りです。
対応する3G/LTE |
|
ご利用のSIMの種類について
ワイヤレスバックアップでは2種類のSIMをご提供しております。
それぞれのSIMの特長は以下の通りです。
閉域SIM | インターネットSIM | |
LTE回線での通信確立 |
フレッツ回線が通信できない状態で、エッジ装置の電源がオフ/オンした場合、LTEのみではDプレーントンネルが確立できない | フレッツ回線が通信できない状態で、エッジ装置の電源がオフ/オンした場合でも、LTE単独でDプレーントンネルが確立できる |
ヘッドレスモード | フレッツ回線で通信できない状態が48時間継続した場合、Dプレーントンネルが切断される | フレッツ回線が通信できない状態でもヘッドレスモードにはならない |
留意事項
- ご利用頂いているSIM種別のご確認は以下を参照願います。
https://support.onewan.cloud/hc/ja/articles/10106510747801
新規開通や故障交換の際には全てインターネットSIMが払い出されます。 - コントロールパネルより故障交換をお申込みいただいた際には、新しいエッジ装置/SIMカード/アンテナをお送りいたしますので、すべて交換ください。なお、オンサイト保守をご契約の場合、作業員が交換し、旧エッジ装置セットを回収します。
- 弊社からご提供するSIMカードは、一般的なインターネット接続用のSIMカードではございません。そのため、別のSIMカードはご利用いただくことはできません。
- 本サービスはレンタルサービスとなります。仮にエッジ装置、SIMカード、アンテナなど、紛失した場合には損害金が発生致します。損害金については以下のページをご参照ください。
https://cloudwan.nttpc.co.jp/plan/ - 電波強度は自動的に更新されません。更新したい場合は、リロードボタンを押してください。
- 網全体が混雑状態となった際に、サービスご利用の公平性確保や混雑解消を目的とした通信速度制限を実施する場合があります。混雑状態が解消されると通信速度制限も解除されます。
- LTE回線は通信量制限はございませんが、他利用者のご利用平均量と比較し通信量が著しく多い場合、弊社判断により通信制御またはご利用停止を実施させて頂く場合がございます。
- Windows®アップデートのご利用は、ご利用速度を一定値に制限する場合がございます。
- ネットワークの混雑状況によって、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。
なお、一定時間内または1回の接続で大量のデータ通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。 - 電波が不安定な状況で通信を行うと、データの送受信を繰り返す場合があります。電波の状態を確認の上、ご利用ください。
- アクセス回線の収容局の広域エリア障害時は、一時的に上記の混雑状態が発生いたしますので通信の品質および速度が低下し、通信が不安定となる場合がございます。
- 同梱する弊社サービス用のSIMは、本サービス以外の目的(インターネット利用など)は、ご利用はできません。弊社が本サービス利用目的以外で利用していることが確認できた場合、弊社判断によりご利用停止を実施させて頂く場合がございます。
- ワイヤレスバックアップとUSBポートを併用することはできません。USBポートに他デバイスを接続するとワイヤレスバックアップのトンネル確立ができなくなる可能性がございます。
- ワイヤレスバックアップ拠点と、ホットスタンバイ機能は併用できません。
- ワイヤレスバックアップ拠点と、デフォルトルート機能は併用できません。詳細は以下のマニュアルを参照ください。
提供機能(セキュアパッケージタイプ):デフォルトルート機能
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