インターネット向け通信は、特定の拠点(デフォルトルート設定拠点)を経由してリモートブレイクアウトするユースケースの設定例を解説します。
[目次]
・ユースケースの構成
・設定手順
1.トラフィッククラスの定義
2.経路選択プロファイルを作成
3.ハイブリッドWANポリシーを作成
4.ハイブリッドWANポリシーを各拠点に適用
留意事項
ユースケースの構成
本ユースケースの通信経路は以下の通りです。
宛先 | 宛先アドレス |
判定される |
動作 |
各拠点宛 |
10.0.0.0/8, |
__default__ |
IPv6 Dプレーントンネル経由で通信 IPv6 Dプレーントンネルが利用不可の場合は、IPv4 Dプレーントンネル経由で通信 |
その他 インターネット宛て |
(上記以外その他アドレス) |
デフォルトルート設定拠点宛に、IPv6 Dプレーントンネル経由で通信して、リモートブレイクアウト IPv6 Dプレーントンネルが利用不可の場合は、IPv4 Dプレーントンネル経由で通信 |
<構成イメージ>
設定手順
1.トラフィッククラスの定義
特殊なトラフィッククラス __default__ を定義します。
以下のマニュアルにて機能の詳細説明がございます。
提供機能(オーバーレイタイプ):トラフィッククラス、カスタムトラフィック
コントロールパネル-オーバーレイタイプ-トラフィッククラス-カスタムトラフィック
特殊なトラフィッククラス「__default_」のトラフィッククラスを作成してください。
「トラフィッククラス作成」で「トラフィック名」に以下の文字列を指定する必要があります。
以下のいずれかの設定箇所から作成です。
- TOP画面 > インターネットブレイクアウト > ポリシー構成 > トラフィッククラス > [+トラフィッククラス作成]
-
TOP画面 > ハイブリッドWAN >ポリシー構成 > トラフィッククラス > [+トラフィッククラス作成]
設定項目の設定値は以下です。
項目 | 内容 |
名前 | __default__(アンダーバー2つ”default”アンダーバー2つ) |
メモ | 備考欄として利用(入力不要) |
アプリケーション選択 | 空欄 |
※特殊なトラフィッククラス __default__ の詳細な説明は、以下ページを参考にご参照ください。
https://support.onewan.cloud/hc/ja/articles/360016426291#h_f9a4ccbc-f765-49b6-8976-60265fb9c0fe
2.経路選択プロファイルを作成
v6アドレス帯を指定した経路選択プロファイルを作成します。
以下のマニュアルにて機能の詳細説明がございます。
- 提供機能(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN
- 提供機能(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN(インターフェースタグ)
- コントロールパネル(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN
- コントロールパネル(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN(インターフェースタグ)
以下の設定箇所から作成です。
- TOP画面 > ハイブリッドWAN > ポリシー構成 > 経路選択プロファイル > [+経路選択プロファイル作成]
例:v6-Primary
その他の設定は、初期値のまま変更不要です。経路選択プロファイルの名称(v6-Primary)は一例です。
お客様のわかりやすい名前にて設定ください。
※上記画像末尾のインターフェース設定について、本設定と関連はありませんが、将来インターフェースタグに一本化されるため、「インターフェースタグ」を選択いただき、ご設定ください。なお、local / remote インターフェースタグの設定は、画像の通り不要です。
3.ハイブリッドWANポリシーを作成
1と2で作成したトラフィッククラスと経路選択プロファイルを指定して、ハイブリッドWANポリシーを作成します。
以下のマニュアルにて機能の詳細説明がございます。
- 提供機能(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN
- 提供機能(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN(インターフェースタグ)
- コントロールパネル(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN
- コントロールパネル(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN(インターフェースタグ)
以下の設定箇所から作成ください。
- TOP画面 > ハイブリッドWAN > ハイブリッドWANポリシー > [+ハイブリッドWANポリシー作成]
- TOP画面 > ハイブリッドWAN > ポリシー構成 > 作成したハイブリッドWANポリシー > [+トラフィッククラスと経路選択プロファイルの作成]
例:v6優先
4.ハイブリッドWANポリシーを各拠点に適用
マッピング一覧 のページにて、 3で作成したハイブリッドWANポリシーを、各拠点に適用する。
留意事項
- 作成したハイブリッドWANポリシーは、InfoSphere IPoEをご利用の拠点にのみ適用ください。
IPv6インターネットを利用しない回線の拠点(例:WAN側接続方式:PPPoE など)にこのポリシーを設定した場合、意図した通信ができない場合がございます。
ハイブリッドWAN
- TOP画面 > マッピング
例: マッピング一覧のページよりハイブリッドWANポリシーの一括設定(個別設定のタブから1拠点ずつ設定しても構いません。)
留意事項
本ユースケースではブレイクアウト設定は不要です。
LAN側のStaticルートでデフォルトルート(0.0.0.0/0)を設定した拠点を経由してインターネット通信が行われます。
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