[目次]
・設定変更を行う前に
・コントロールパネルで利用する設定情報について
・アイコンと機能の関連図
・設定変更の反映タイミングと確認方法
・設定変更時の通信影響
設定変更を行う前に
この章では、コントロールパネルでエッジ装置の設定閲覧や変更するにあたり必要となる予備知識を記載します。
コントロールパネルで利用する設定情報について
コントロールパネルでの操作および設定の反映はメンテナンス時・故障時を除く24時間365日実施することができます。
コントロールパネルからエッジ装置やネットワーク通信に関する変更は以下のアイコンから進めます。
それぞれのアイコンの用途は以下のとおりです。
アイコンの名称 | 用途・内容 |
拠点 |
エッジ装置を含む拠点情報を閲覧・設定します。エッジ装置の状態閲覧や |
ネットワーク |
ネットワークの概念や説明用途ではなく、エッジ装置の持つ論理的な通信範囲を指す |
マッピング |
エッジ装置やエッジ装置のネットワーク(論理的な通信範囲)に対してLAN設定以外の各種機能を割り当てます。 |
ブレイクアウト |
ブレイクアウト機能について閲覧・設定します。 |
ハイブリッドWAN |
ハイブリッドWAN機能について閲覧・設定します。 |
QoS |
QoS機能について閲覧・設定します。 |
IPフィルター |
IPフィルター機能について閲覧・設定します。 |
定義名称 | 用途・内容 |
クラス |
【ポリシー】に紐付ける具体的な設定対象などを集約した情報となります。 |
プロファイル |
【ポリシー】に紐付ける具体的な動作を記述した情報となります。 |
ポリシー |
個々に作成した【クラス】と【プロファイル】をまとめた設定情報の単位となります。 |
アイコンと機能の関連図
「拠点」アイコンでできる閲覧・設定項目
拠点アイコンからは、拠点の登録および登録済み拠点のエッジ装置の状態閲覧、および簡易な設定・変更が行えます。おもにエッジ装置の登録状態表示、WAN-I / F設定、LAN-I / F設定が行えます。
「ネットワーク」アイコンでできる閲覧・設定項目
ネットワーク定義はおもにエッジ装置の通信する範囲を指定するために使用します。そのため複数の拠点エッジ装置は同一のネットワーク定義を利用することになります。おもな利用シーンとしてLAN-I / Fを設定する際にネットワーク定義を指定する必要があります。
以下の図のとおり、複数の拠点で同一のネットワーク定義を指定するとその拠点間では通信が行える同一ネットワークになります。
また、Network定義のもう一つの利用シーンとして、セグメンテーション機能があります。
セグメンテーション機能は1台のエッジ装置で論理的に分割されたネットワークを構築する機能(詳細はセグメンテーション機能を参照)ですが、その分割したいネットワークを設定する際にもネットワーク定義を利用します。
次の図のとおり、ネットワーク定義をLAN-1ポートとLAN-2ポートで異なる定義を利用することにより、論理的に異なるネットワークに所属させることになります。
言い替えるとネットワーク定義がそのまま仮想的なネットワークの単位となります。
「マッピング、ハイブリッドWAN、QoS」各アイコンでできる閲覧・設定項目
マッピングは、ハイブリッドWANおよびQoSのポリシー定義をエッジ装置に紐付けるために、利用します。
前述のとおりクラス定義は動作情報の記述する定義であるため、他の定義に先行して作成を行います。次の図では操作制御する通信をアプリケーションの定義を作成して、複数のアプリケーション定義をクラス定義で束ねます。
続けてプロファイル定義にて動作の条件として、通信状態の閾値を指定します。機能によってはこのプロファイルの中に複数の動作条件を記載する場合もあります。
作成したクラス定義とプロファイル定義をまとめる様にポリシー定義を作成して、最後にマッピングによって、適用するエッジ装置を指定することに有効化されます。
全体俯瞰イメージ
各機能やサービスの全体俯瞰図は下図の通りです。
設定変更の反映タイミングと確認方法
コントロールパネルから行った設定変更のエッジ装置への反映は変更を行い、作成、更新、削除ボタンを押下した時点で実施されます。
設定の反映には数十秒から5分程度かかる場合があります。
設定の正常完了後、拠点情報の「同期状態」が●UP となっていれば、エッジ装置への反映も完了となります。
同期状態の表示一覧
名前 | LED | 表示文言 | 内容 |
正常完了 |
● (緑) |
UP |
設定に差分がありません。 |
開通 / WAN回線接続前 | N/A |
|
|
開通途中および異常時 | Down |
開通途中で一度Downになる場合があります。この場合は異常ではありません。 |
設定変更時の通信影響
コントロールパネルから設定変更において、変更を行った機能以外に通信影響がありません。
例えば、DHCPサーバー機能を有効 / 無効やパラメータ変更をしても通信は正常に行います。
しかしながら、設定変更に伴うCPU負荷などによりパケットロスが発生する場合がありますため、設定の反映までに必要な数十秒~5分程度の間は通信に影響がある前提で設定変更を行ってください。
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