ハイブリッドWAN(インターフェースタグ)
新機能として、WANポートに「インターフェースタグ」という新たな識別子を追加しました。
この「インターフェースタグ」と「ハイブリッドWAN」を組み合わせることより、宛先をアドレスではなく「拠点」として区別したり、あるいは同一のインターフェースタグを複数拠点に割り当てることで、グループ化して共通のポリシーを適用したりすることが出来ます。
設定イメージ([]はWANポートに割り当てたインターフェースタグ)
設定手順
ここでは、通常のハイブリッドWANの手順に新たに追加した手順3~5を説明します。
それ以外の手順1~2、6~7は、ハイブリッドWANの設定と同じとなります。
以下のページをご確認ください。
コントロールパネル(オーバーレイタイプ):ハイブリッドWAN
- カスタムトラフィックの設定
- ここでは宛先のIPアドレス/サブネットとポート番号を指定します。
インターフェースタグを利用する場合には、戻りの通信も考慮して拠点側のLAN側セグメントを個別に指定する必要はありません。
- ここでは宛先のIPアドレス/サブネットとポート番号を指定します。
- トラフィッククラスの設定
- 作成したカスタムアプリケーションをトラフィッククラスに設定します。
- インターフェースタグの作成
- 作成したインターフェースタグをWANポートに割り当て
- 経路選択プロファイルの作成
- ハイブリッドWANポリシーの作成
- 作成したトラフィッククラスと経路選択プロファイル(インターフェースタグ指定)のハイブリッドWANポリシーを作成します。
- マッピング
- 作成したハイブリッドWANポリシーを拠点に割り当てます。
3.インターフェースタグの作成
任意のインターフェースタグを作成します。
TOPページ > 「ハイブリッドWAN」アイコン > インターフェースタグ
4.作成したインターフェースタグをWANポートに割り当て
作成したインターフェースタグを拠点詳細内のWANポートに割り当てます。
必要に応じて、wan-1/wan-2それぞれ割り当ててください。
TOPページ > 「拠点」アイコン > 対象拠点名をクリック > 拠点詳細 > wan-1/wan2の編集ボタン
5.経路選択プロファイルの作成
経路選択プロファイル作成をクリックします。
TOPページ > 「ハイブリッドWAN」アイコン > 経路選択プロファイル
表示される経路選択プロファイル編集画面より、「インターフェース設定」を「IF(WAN1/WAN2)」から「インターフェースタグ」に変更してください。
同時利用は出来ません。
「インターフェースタグ」を選択すると、「Local インターフェースタグ」と「Remote インターフェースタグ」が表示されます。作成したインターフェースタグを選択してください。
留意事項
- インターフェースタグには、以下の文字列を利用することはできません。
[Any, Ethernet, Wi-Fi, Fiber, LTE, Broadband, MPLS, Primary, Secondary, Tertiary, primary, secondary, tertiary, tenant, management]
この文字列でインターフェースタグを定義した場合、ハイブリッドWANによる制御ができなくなる場合がございます。 - 転送先のWANポートがポートダウンや回線未接続状態等で通信不可だった場合や、WANポートに割り当てたインターフェースタグとは別のタグを経路選択プロファイルに設定してしまった場合、経路選択プロファイル条件には合致しなかったと判定されます。
その際のデフォルト動作は、以下の通りとなります。
- 適用したハイブリッドWANポリシー内に"__default__"のトラフィッククラスを含む場合には、__default__で選択している経路選択プロファイルで指定したパスを選択します。
- 適用したハイブリッドWANポリシー内に"__default__"のトラフィッククラスを含まない場合には、全てのDプレーントンネルを利用して、ロードバランスされます。
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